VRやARなど活用し職業訓練 新しい技術で活躍を 香川

デジタル技術を活用します。仕事を探している人が技能を高めるための公的職業訓練について広く知ってもらうための見学会が、香川県丸亀市で開かれました。

(宮川周三リポート)
「こちら、VRゴーグルです。今、私にはヤスリのかけ方について手本の動画が見えています。私の手の位置とほとんど同じ所に手があります。ヤスリのかけ方、リアルに感じることができます」

丸亀市の四国職業能力開発大学校が報道機関向けに開いた見学会です。こちらの施設では、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を活用した職業訓練を本格的に導入しようとしています。

(宮川周三リポート)
「こちら、ARスマートグラスです。これをかけますと、今、私のこのあたりにヤスリのかけ方についてのお手本の動画が出ています。説明文もあります。これを見ながら、実際にヤスリをかける練習ができるので、非常に分かりやすいです」

四国職業能力開発大学校によると学生は、これまでものづくりの実技について、自分の見たい部分を好きなタイミングで見ることができないことがあったそうです。

デジタル技術の活用は、こうした課題を解決することや、学生たちに新しい技術を知ってもらうことが狙いです。

(四国職業能力開発大学校/菅沼啓さん)
「職業訓練って古いイメージがございますが、最近の世の中の動向を見ますと、新しい技術を取り入れるということが主流となってきています。新しい技術を取り入れて、世の中で活躍できるような人材を育てていきたいということで取り入れています」

また、6日はプログラミングの授業も公開されました。香川労働局によりますと、香川県のハローワークでは2021年から、デジタル分野の人材についての相談が企業側、求職者側ともに増えているということです。

(四国職業能力開発大学校/菅沼啓さん)
「元々ある技能とデジタルの技術を組み合わせて、新しいものを作っていくということを経験してもらっています。それが企業に入ったときにも、同じように企業で困っていることをデジタルの力で解決していく、そういった人材になっていただきたいと考えています」

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