雁木の街に風情 切り干し大根作り 上教大院生も参加 約20人で作業 街なみFOCUS

 NPO法人街なみFOCUS(岸波敏夫理事長)は4日、上越市大町5の雁木下で大根干しを行った。切り干し大根作りのための大根干しは、雁木の街に風情を加え、季節の風物詩となっている。

上越教育大の大学院生も参加し、麻縄に結んだ大根を雁木下につるした

 同NPOは長年、同所で雁木を使って秋の干し柿作りと初冬の切り干し大根作りを行っている。今回、会員に加えて上越教育大大学院の学生が家庭科のSDGsを学ぶ授業の一環として参加し、総勢約20人で作業を行った。

 例年より参加人数が多いため、大根も数を増やして60本を使用。皮をむいて拍子木切りし、麻縄で束ねてからつるした。大根干しは年末年始の帰省客や観光客に楽しんでもらうため、年明けまで行う。切り干し大根は干し柿と同じく地元町内に配り、同大にも贈るという。

 中国・江蘇省から留学している同大大学院1年の唐一欣さんは「大根干しは初めて見た。縄で結ぶところが難しかったが、みんなで一緒に作業して楽しかった。つるした大根がどうなるのか楽しみ」と話した。

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