ラピダス、ベルギー半導体研究機関と連携 研究開発を加速

[東京 6日 ロイター] - 国産の次世代半導体量産化へ向けトヨタ自動車やソニーなど8社が参画する半導体メーカー「Rapidus(ラピダス)」は6日、ベルギーの半導体国際研究機関「imec(アイメック)」と最先端半導体技術の長期的で持続可能な協力に向けた覚書を締結した。次世代半導体の製造に不可欠な技術に強みがある研究機関と連携し、開発を加速する。

ラピダスの小池淳義社長は「一つの国だけですべてをやるという時代は終わっている」といい、日本独自ではなくグローバルに連携し発展していくと説明。アイメックと組むことで、先端の技術、特に次世代半導体製造に欠かせないEUV(極端紫外線)露光技術などの分野で将来のアプリケーションを含めた研究を進めることが重要とした。

アイメックのLuc Van den hove(ルク・ファンデンホーブ)プレジデント兼CEOは日本の半導体バリューチェーンを「素材や装置の開発、モノづくりの面で独特な能力を持っている」と評価。「アイメックの研究開発と日本のモノづくりというそれぞれの強みを持ち寄り、半導体を最大限に発展させていく」と述べた。

次世代半導体の設計・製造基盤の確立に向けて、最先端の半導体プロセスの構築や日本からアイメックに技術者を派遣する人材育成など、具体的な連携の内容は今後検討する。

覚書の締結に立ち会った西村康稔経済産業相は、覚書の締結を第1のステップとして、「ラピダス、さらに近日中に設立される、技術研究組合最先端半導体技術センター(LSTC:Leading-edge Semiconductor Technology Center)とアイメックとの連携を加速していきたい」と述べた。

政府は11月、次世代半導体の設計・製造基盤確立に向けた新戦略を発表し、ラピダスに700億円の研究開発予算を出すことを明らかにしている。新会社では、IBMやアイメックとの連携を進める方針を示していた。

ラピダスは2020年代後半までに次世代の微細化技術を用いたロジック半導体「ビヨンド2ナノ」の量産を目指す。

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