川崎の水泳送迎バスに児童取り残し 位置情報で母親が確認 運転手「最後部までは確認せず」

川崎市役所

 川崎市は6日、同市川崎区の市の施設で行っている水泳教室の送迎バスに、小学1年の男子児童(7)が取り残されたと発表した。

 市によると、男児は5日午後4時半ごろ、同区内で送迎バスに乗車。約15分後に同区塩浜3丁目の市入江崎余熱利用プールに到着し、他の小中学生19人が降車したが、男児は最後部の座席で寝ていたという。送迎バスは、男児が乗車したまま次の場所に向かったという。

 母親が、専用アプリを通じて児童が施設に入っていないと気付き、児童の携帯電話の位置情報を確認。母親が施設に連絡し、担当者がバスの運転手に伝えた。他の児童が降車してから約25分後に発見され、事なきを得た。

 施設を運営する指定管理者のマニュアルでは、運転手が乗車した子どもの人数を確認し、降車する際にも人数を数え、目視で車内を点検することになっている。市の聴取に対し、60代の男性運転手は「降車する子どもの人数を数え、全員降りたと思っていた。一番後ろまでは確認しなかった」と話しているという。

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