ヤンキースがケインリーと2年1150万ドルで合意 3年ぶり古巣復帰

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた救援右腕トミー・ケインリーと2年1150万ドルで契約合意に至ったようだ。ケインリーは2010年ドラフト5巡目でヤンキースに入団し、他球団でプレーしたあと、2017~20年にヤンキースでプレーしており、ヤンキースに在籍するのは今回が3度目となる。ケインリーにはレッドソックスも興味を示していたが、ヤンキースが宿敵との争奪戦を制した。

現在33歳のケインリーは、今季ドジャースで13試合に登板して12回2/3を投げ、0勝0敗1セーブ、1ホールド、防御率2.84、14奪三振を記録。ヤンキース時代の2020年に右肘を痛めてトミー・ジョン手術を受け、ドジャースと結んだ2年契約の1年目にあたる2021年は全休したが、リハビリを終えて今年5月に戦列復帰を果たした。その後、右前腕の炎症で再び長期離脱となったが、9月中旬に復帰。5月の4登板は防御率6.75と不安定だったが、9月以降は9登板で防御率1.04と好投して完全復活をアピールし、ポストシーズンでも3試合に登板した。

ケインリーは2013年オフのルール5ドラフトで指名を受け、ヤンキースからロッキーズへ移籍。翌2014年にメジャーデビューし、ホワイトソックスを経て、2017年7月のトレードで古巣ヤンキースに復帰した。2019年には自己最多の72試合に登板して3勝2敗、27ホールド、防御率3.67をマーク。勝ちパターンの一角を担った時期もあり、3年ぶりのヤンキース復帰となる来季もブルペンの中心メンバーの1人として活躍が期待される。

ヤンキースのブルペンは、今季メジャー3位となる救援防御率2.97を記録。アロルディス・チャップマン、ザック・ブリットン、チャド・グリーンらがFAとなったものの、彼らは主力メンバーではなかったため、戦力面での影響はそれほど大きくない。ケインリーはクレイ・ホームズ、ジョナサン・ロアイシガ、ワンディ・ペラルタ、ルー・トリビーノ、ロン・マリナチオ、ルーカス・リットキーらとともに強力ブルペンを形成することになる。

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