公共交通使うとCO2削減量は? 京急が観光情報サイト内の経路検索で可視化 鉄道利用促進を狙う

経路検索をすると、CO2排出削減量が表示される機能のイメージ(京急電鉄提供)

 京浜急行電鉄(横浜市西区)は今月から、三浦半島の観光情報サイト「三浦COCOON(コクーン)」内で公共交通の経路検索をすると、自動車での移動と比較した二酸化炭素(CO2)排出削減量を表示する取り組みを始めた。環境に配慮した数値を可視化することで、鉄道などの利用促進につなげたい考え。

 「みさきまぐろきっぷ」など、三浦半島で利用できる企画乗車券4種類のデジタル版利用者を対象にしたキャンペーンも30日まで実施。京急線品川駅から三崎口駅までの削減数値を調べ、ウェブサイトから応募すると、抽選で三浦半島の食材の詰め合わせなどが当たる。

 キャンペーンは、三浦半島地域の企業や自治体などでつくるエリアマネジメント組織「COCOONファミリー」が考案。期間中は、同組織の環境への取り組みを紹介したポスターなどで装飾した京急線の車両を走らせてPRする。

 同社の担当者は「公共交通を使うとCO2削減に貢献できることを知っていただき、サステナブル(持続可能)な旅行ができる三浦半島に多くの方に来てほしい」と話している。

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