カブスが元MVPベリンジャーを獲得 1年1750万ドルで合意との報道

2019年にナショナル・リーグのMVPに輝いたあと、故障の影響もあって苦しいシーズンが続いている男が新天地で復活を目指すことになった。日本時間12月7日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、カブスはドジャースからノンテンダーFAとなっていたコディ・ベリンジャーと契約合意に至ったという。契約条件は1年1750万ドルと報じられている。来季ベリンジャーはメジャー2年目を迎える鈴木誠也と右中間コンビを形成することになりそうだ。

現在27歳のベリンジャーは、メジャーデビューした2017年に132試合で打率.267、39本塁打、97打点、10盗塁、OPS.933の好成績を残し、新人王を受賞。翌2018年は162試合に出場して打率.260、25本塁打、76打点、14盗塁、OPS.813とやや数字を落としたが、2019年は156試合で打率.305、47本塁打、115打点、15盗塁、OPS1.035という自己最高の成績をマークし、MVPに選ばれた。

新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年は56試合で打率.239、12本塁打、30打点、6盗塁、OPS.788という成績。この年のポストシーズンで本塁打を放って同僚と激しくハイタッチした際に右肩を脱臼したことが影響したのか、2021年以降の2シーズンは合計239試合に出場して打率.193、29本塁打、104打点、17盗塁、OPS.611と極度の打撃不振に陥り、今年11月にドジャースからノンテンダーFAとなっていた。

センターの守備では今季OAA6をマークしており、打撃不振のなかでも安定した守備力は健在。よって、かつての打棒を取り戻すことさえできれば、1年1750万ドルの契約は大バーゲンとなる。カブスでも正中堅手を務めることが予想されるが、新天地で輝きを取り戻し、1年後のFA市場で好条件の大型契約を手にすることはできるだろうか。

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