デグロム獲得のレンジャーズ 左腕ヒーニーと2年2500万ドルで合意

ジェイコブ・デグロムを5年契約で獲得したレンジャーズがさらなる先発補強に動いた。日本時間12月7日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、レンジャーズはドジャースからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕アンドリュー・ヒーニーと2年契約を結ぶことで合意に至ったという。契約条件は2年2500万ドルと報じられているが、出来高の条件をクリアすることで最大3700万ドルになるようだ。また、1年目のシーズン終了後にオプトアウトできる権利も盛り込まれている。

現在31歳のヒーニーは、今季16試合(うち14先発)に登板して72回2/3を投げ、4勝4敗、防御率3.10、110奪三振を記録。故障もあってフル稼働できなかったものの、フォーシーム、カーブ、チェンジアップが主体のピッチングからフォーシームとスライダーが主体のピッチングに変更し、確かな手ごたえをつかんだ。規定投球回には届いていないが、防御率3.10、被打率.214、WHIP1.09、奪三振率13.62、K/BB5.79はいずれもキャリアハイの数字である。

エンゼルス時代の2018年には30試合に先発して180イニングを投げた経験があり、エンゼルス時代の「量」とドジャース移籍後の「質」が組み合わされば、先発2~3番手クラスの好成績を残しても決して不思議ではない。レンジャーズの先発ローテーションにはデグロム、ヒーニー、ジェイク・オドリッジが新加入し、マーティン・ペレスがクオリファイング・オファーを受諾して残留。昨オフ4年契約を結んだジョン・グレイと合わせ、先発5枚が揃って一気にグレードアップした。

ヒーニーはメジャー2年目の2015年から2021年途中までエンゼルスでプレー。来季からはレンジャーズの一員として慣れ親しんだア・リーグ西部地区に戻ってくることになった。かつての同僚である大谷翔平やマイク・トラウトとの対戦にも注目だ。

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