コロナ病床使用率岡山県50%超 知事、行動制限は求めない考え

岡山県庁

 岡山県の伊原木隆太知事は7日、県内で新型コロナウイルス感染者用の病床使用率が50%を超えたことについて「厳しい状況」としつつ、現時点で県民への行動制限は求めない考えを示した。高齢者を中心にワクチン接種を推進し、医療の逼迫(ひっぱく)を回避するとしている。

 記者会見で明らかにした。県内の病床使用率は今月5日に約3カ月ぶりに50%を超え、6日午後3時現在で52.2%。流行「第8波」に備えて見直した新たなレベル分類では、病床使用率50%超を目安に4段階で上から2番目の「レベル3(医療負荷増大期)」に当てはまり、県の判断で外出自粛を要請する対策強化宣言を出せるようになっている。

 伊原木知事は「新規感染者の増加ペースは第7波に比べて遅い」とし、現行のレベル2(感染拡大初期)を維持する方針を表明。その上で「特に高齢者が感染する割合が高まっている。期待しているスピードでワクチン接種が進んでおらず、協力をお願いしたい」と述べた。

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