映画デビューを果たすクリス・ハートのこれまでの活動ぶり

歌手のクリス・ハートが天童よしみとともに、俳優・生田斗真主演の映画「湯道」(来年2月23日公開、鈴木雅之監督)で映画デビューすることを、各メディアが報じた。

脚本家・小山薫堂氏が、湯の道には歴史、伝統、そして「日本人の心」がある、として企画、完全オリジナルの脚本を担当。お風呂を通じて交差する人間模様を描く。

生田が演じるのは、実家の銭湯「まるきん温泉」から飛び出すも、うだつが上がらず舞い戻ってきた主人公。天童が演じるのは、開店直後の「まるきん温泉」へ一番乗りし、誰もいないお風呂で思い切り歌うことが大好きな常連客。

そして、クリスは刑務所で服役中の受刑者で、出所後のお風呂とコーヒー牛乳を夢見る青年を演じるという。

2人は、物語の重要なシーンで名曲「上を向いて歩こう」をデュエットし、名シーンに仕上がったのだとか。

クリスは、「裸での歌唱は、今までにない体験でした。天童さんとは男湯と女湯で距離が離れていましたが、目の前で一緒に歌っているような感覚で歌うことができ、この映画にとって特別な瞬間を一緒に作れたと感じています」と撮影を振り返っている。

米国生まれのクリスは2009年に日本に移住。2012年、日本テレビ系列のテレビ番組「のどじまん ザ!ワールド」に出演し、出場16組の中から優勝を飾って一躍脚光を浴びた。

2013年4月6日放送の同番組にて、ユニバーサル・ミュージックからソロ歌手として、メジャーデビューすることが発表され、同年5月にデビューシングル「home」、6月にデビューアルバム「Heart Song」がリリースされた。

同年の「第64回NHK紅白歌合戦」に松田聖子とのデュエット曲「夢がさめて」で初出場を果たし、翌年も出場した。

「売れた時点ではすでに既婚者で、その後、2人の子どもに恵まれ17年には日本に帰化。カバーアルバム『Heart Song』シリーズの累計出荷枚数は100万枚を超えるヒット作となった」(音楽業界関係者)

18年4月のコンサート後に活動を休止したが、2年後に活動を再開。

その歌声で、映画を鑑賞した観客の心を震わせてくれそうだ。

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