「ファーストペンギン!」奈緒が涙のクランクアップ

日本テレビ系連続ドラマ「ファーストペンギン!」(水曜午後10:00)は、本日12月7日の放送で最終回。そして、主演を務める奈緒と、共演の堤真一がクランクアップを迎えた。

「ファーストペンギン!」は、縁もゆかりもない漁業の世界に飛び込んだシングルマザーと、彼女と共に改革の荒波に漕ぎ出した漁師たちの奇跡の物語。実話をモデルに、「JIN−仁−」「義母と娘のブルース」(ともにTBS系)などを手掛けたヒットメーカー・森下佳子氏によるオリジナル脚本で紡ぐ、爽快なリアル・サクセスストーリーだ。

最終回を目前に控えた某日、主人公・岩崎和佳を演じた奈緒が撮影を終えた。最後は、ある飲食店で和佳が1人食事をしているシーンだった。スタッフからの「オールアップです!」の声とともに拍手が起こると、その場で主題歌「ミチヲユケ」が流れ出し、ついに撮影が終了。さらに、当日撮影予定のなかった堤、梶原善ら、さんし船団丸の面々が、奈緒のクランクアップを見届けるために、朝からロケ現場に駆けつけるサプライズも。

堤や梶原から、「奈緒ちゃ~ん! お疲れさま!」と笑顔で声をかけられ、花束やプレゼントが手渡されると、まさかのサプライズに、奈緒は思わず涙。「皆さん、お疲れさまでした…!」と声を振り絞るも、感極まって号泣した。

「このドラマのお話をいただいた時、『本当に私でいいのかな?』という気持ちもありましたが、原作者の坪内知佳さんにお会いして、いろんな方の思いが詰まったすてきなドラマで、この役をいただけたのはとても幸せなことだと思っています」と力強く語った奈緒は、あふれ出す思いをかみ締めながら、「『今日、大丈夫かな? このシーンできるかな?』と不安に思うことがあっても、現場に行けば、温かい共演者、スタッフの皆さんがいて、皆さんがいるからこそ、すべてのシーンを無事に撮り切ることができました。座長として頼りない部分もあったと思いますが、共演者の先輩方が支えてくださって、“見たことのない景色”を、皆さんのおかげで見ることができました」と感謝の言葉を述べた。

さらに、「SNSなどを通して、視聴者の方からも多くの感想をいただいて、その中には、“今までやりたいことがなかったけど、『ファーストペンギン!』を見て、水産のお仕事に興味を持ちました”というメッセージもあったり、漁師さんからもたくさんの感想をいただきました。『ドラマを作るって、本当にすごいな…』と思いましたし、ドラマを作っている皆さんのことを、私は心から尊敬しています。また皆さんとお仕事ができるように、これからももっともっと精進したいと思います。本当にありがとうございました」と撮影を通して感じたことを伝えた。

そして、さんし船団丸の船団長・片岡洋を演じた堤は、汐ヶ崎漁港で“ある人物”と再会するシーンでクランクアップ。撮影を終えた堤は、「とても雰囲気がいい現場で、スタッフや役者たちと仲良く、楽しく撮影ができたと思っています。それは何よりも、奈緒ちゃんの頑張りのおかげだと思います。終わるのが寂しいような、うれしいような…。でも、しばらくはこの現場(漁港)に来なくてもいいかな?と思っています(笑)」とコメント。

前日には、堤を除く、さんし船団丸の面々が既にクランクアップをしており、「今日はうるさいの(梶原)がおらんから静かやなぁ…」とぽつりとつぶやいていた堤。しかし、その直後、梶原が撮影現場にサプライズで姿を現すと、満面の笑みに。堤は「現場の雰囲気をよくしてくれた梶原善にも感謝しております!」と喜び、和気あいあいとした雰囲気に包まれながら、すべての撮影を終えた。

最終回では、和佳が、浜全体を外国資本に売り渡してしまったと片岡に報告。この話をなかったことにするには、浜の全船団が、波佐間成志(小西遼生)の仲介で締結した「神饌オーガニクス」との契約を破棄しなければならないのだという。

そこで片岡は、磯田高志(吹越満)と山中篤(梶原)らを率いて船を出し、ほかの船団の面々も契約を白紙に戻すよう、説得のために動き出す。さらに和佳は、これまでさんしと敵対関係にあった漁協の組合長・杉浦久光(梅沢富美男)に“ある協力”を依頼する。

一方、汐ヶ崎に現れた波佐間は、浜尻公平(高杉亘)たちを丸め込み、さんし以外の船団で“浜の一企業化”を進めようと画策。絶体絶命の危機に追いやられた和佳が、最後に下した決断とは?

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