F1ハンガリーGP主催者、サーキット施設の一部改修を発表。2023年の日曜のチケットはすでに完売

 ハンガロリンク・サーキットは、「戦略的開発プログラム」を立ち上げ、2023年のレースに向けて施設の一部を改良すると発表した。

 ブダペストで行われる真夏のF1ハンガリーGPの主催者は、2023年のレースのチケット10万枚が記録的な速さで完売したことを明らかにした。それでも金曜日と土曜日の走行については座席はまだ残っているという。

 ハンガロリンクはF1と2027年までの契約を結んでいる。契約期間の長さと、イベントが商業的成功を収めていることから、主催者はいくつか大規模な改修を行うことを決めた。改修部分には新しいエントランス、本部、カスタマーエリアが含まれており、「施設の高い水準を反映するようになる」という。また、水道と電気のネットワークもアップグレードが行われる。

 ハンガロリンク・スポーツZrt.のCEOを務めるジョルト・ギュレイは次のように述べている。

「私は2010年にハンガロリンクの経営を引き継いだが、それ以来まさにこの時が来るのを待っていた」

「もちろん我々はそれまでの栄光に安住していたわけではない。コースでは多くの改修が行われてきたし、新たな安全要件を満たすために継続的な取り組みを行ってきた」

「我々はデブリフェンスを設置し、グランドスタンドを整備してきた。2016年にはトラックライン全体の再舗装を行っている。より正確には、いわゆる表面の摩耗層を入れ替えた」

 ハンガリーGPは1986年からF1カレンダーに組み込まれている。しかしながらF1の人気が高まるとともに新たな都市や会場が関心を持つようになっていることから、ギュレイはハンガロリンクの改修の必要性を認識した。

「F1で起きていることや、新たなコースが加わっていることに目を向けると、(これまでの作業は)十分ではない。今が改修を始める最後のタイミングだ」

「多くの『万能型』コースがあるなかで、ハンガロリンクのような伝統的な会場の価値が高まっていることが分かる。そしてブダペストに近いことも、変わることのないハンガロリンクの大きな魅力となるだろう。それでも新しいサーキットの施設が、我々よりはるかに高いレベルのサービスを提供していることを見過ごしてはならない」

「戦略的開発プログラムのおかげで、我々は妥当な時間内に彼らと競うことができる。それによりF1シリーズをここに留めることができ、毎年我が国とその美しい首都に注目を集めることができるだろう」

F1ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンク

© 株式会社三栄