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2022年12月6日に公開された動画のテーマは……再々選挙は回避!品川区長選挙
ゲストに社会学者の西田亮介氏をお招きし、品川区長選挙の結果について語っていただきました。
選挙ドットコムで実施した投票マッチングの結果もご紹介します!
【このトピックのポイント】
・12月4日投開票の品川区長選挙は森沢氏が当選。1万3千票増加は公明党の票が要因か
・再選挙実施に有権者からは賛否の声。いずれは制度の見直しも必要か
・投票マッチングではメディア、候補者、有権者の争点のズレが浮き彫りに。MC鈴木「政治家はブラッシュアップが必要」
12月4日投開票の品川区長選挙は森沢氏が当選
10月の選挙でどの候補者も法定得票数に達せず、再選挙となった品川区長選挙。
東京では初めての再選挙、しかも6名が立候補したため再々選挙になる可能性も指摘されていましたが、森沢氏が約4万票を集め当選しました。
MC鈴木が「意外だった」とコメントしたのは投票率です。過去のケースから投票率は上がることが予想されていたものの、実際は35.22%から32.44%に下がる結果となりました。
投票率が下がった理由として西田氏は週末の冷え込みに言及。「天気の動向が投票率に影響を与えることは経験的に知られている。週末の天気は関係あるのでは」とコメントしました。
投票率は下がったものの、森沢氏は他の候補者と大きく差をつける結果に。その要因としてMC鈴木は「公明党の票」をキーワードとして挙げました。
MC鈴木によると品川区の公明票は1万4千票とのこと。森沢氏が10月の選挙から増やした票数の約1万3千票にほぼ合致します。
MC鈴木は「根拠はないけれど」と前置きしつつ「公明党の票がかなりの数流れてこないと前回と比べてここまで大きな結果の違いは出てこないのではないか」と推測しました。
いずれにしても再々選挙となれば費用はおよそ2億円かかるといわれており、さらに来年度予算の編成時に区長が不在という事態になっていた可能性もあります。
費用と行政、どちらの面からみても12月の再選挙で品川区長が決定したことは喜ばしいことといえそうです。
品川区長再選挙 有権者はどう感じた?
再選挙に票を投じた有権者からは選挙に莫大な費用が掛かることから「その分の税金は困っている区民のために使ってほしい」という声が聞かれる一方、「じっくり考え直す機会」と再選挙の仕組みに意義を感じている声も聞かれました。
再選挙の制度の見直しについて、西田氏は代替方法がないことや再選挙自体がレアケースであることから「現時点では難しい」とコメント。
しかし、もし供託金の引き下げが実現するなら候補者が増え今回のような再選挙になるケースが増えることが予想されます。西田氏は「そういう日が来たときに考えるといいのでは」と議論のタイミングについてコメントしました。
西田氏「地方ではなり手不足の問題も深刻。立候補を促すような制度設計をしつつ阻害するものがあればあわせて見直すことが大事かなと思います」
品川区長選挙 投票マッチングで見えたものとは?
選挙ドットコムでは品川区長選挙の投票マッチングを実施しました。
候補者へのアンケートでは「大井町地区のアリーナ建設」「公立保育園の民営化」で賛否が分かれました。
羽田空港の新飛行ルートは報道ではたびたび話題に上がるものの、候補者6名は概ね反対の姿勢。今回の選挙では争点化しなかったというのがMC鈴木の見立てです。
また、有権者が重視する争点としてあがってきたのは子育てや高校無償化でした。ここでも羽田空港の新飛行ルートはそこまで注目されていません。
MC鈴木はこの結果を踏まえ「メディアが設定する争点、候補者が考える争点、有権者が重視するにはズレがある」と指摘。「こういう結果を公表して政治家のみなさんもチェックして訴求するポイントをブラッシュアップしていった方がいいのでは」と提案しました。
西田氏も「メディアが関心を持つのは全国的な争点に偏りがち。きめ細やかに見ていくことはとても大事なこと」と同意しました。
動画本編はこちら!
品川区長選挙は再々選挙回避!森沢氏の勝因は?投票マッチングからわかることとは?
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