
年末年始の繁華街で火災の被害を減らすため、東京消防庁渋谷消防署などは7日、渋谷センター街周辺のビル約120棟を立ち入り検査し、避難路が確保されているかどうか確認した。26人が犠牲になった大阪・北新地のビル放火殺人事件から1年となるのを前に、階段が一つしかなく3階以上の階に多くの人が出入りする雑居ビルを対象にしたという。
検査には消防職員ら60人が参加し、階段や防火戸の近くに障害物が置かれていないかどうかを点検したほか、日頃の防火対策を呼びかけた。
渋谷消防署の山本益敬予防担当課長は「避難路の確保が命綱になる」と話した。