生理の貧困どう解消 12日シンポ 岡山 高校生の思いから議論深める

8月の「高校生大討論会」で生理について話し合う高校生。「議論を深めたい」という熱意を受け、12日にシンポジウムが開かれる=岡山市北区柳町、山陽新聞社

 経済的理由で生理用品を買えない「生理の貧困」の解消をテーマにしたシンポジウムが12日、岡山市北区北長瀬表町、ブランチ岡山北長瀬内のハッシュタグ岡山で行われる。8月に山陽新聞社で紙齢5万号を記念して開かれた「高校生大討論会」に参加した女子生徒の「生理に対する社会の理解を深めたい」との思いを受け止めた大人たちと高校生が議論を深める。

 きっかけは、岡山後楽館高2年の沢田まりあさんが9月、「どうすれば県内の公立高校の女子トイレに生理用品を置いてもらえるだろうか」と、大討論会のコーディネーターを務めた石原達也氏(SDGsネットワークおかやま会長)に相談したことだった。

 大討論会には14校の約40人が参加し、将来目指すべき岡山の姿を教育や環境、国際化など多方面から話し合った。生理もテーマの一つで、沢田さんも議論に加わっていた。

 石原氏は「大討論会での議論をもっと深めたいという熱意を応援したい。ジェンダー(社会的性差)平等への課題も話し合える」とシンポを企画した。

 当日は、瀬戸内市内の公共施設で生理用品を無料提供している同市職員、シングルマザーらを支援するNPO法人オカヤマビューティサミット(岡山市)の代表、議会で生理の貧困に関する質問をしたことがある県議と岡山市議がパネリストを務める。

 沢田さんら同高生3人も、学校の了解を得て校内の女性用トイレに生理用品を置き、生徒の反応を調べたことを説明する。

 午後7時~9時。定員は40人程度。オンラインでも参加できる。無料。問い合わせは主催団体であるSDGsネットワークおかやま事務局の岡山NPOセンター(086―224―0995)。

© 株式会社山陽新聞社