トルコ沖でタンカー滞留 ロシア制裁で保険確認強化か

黒海に向けてボスポラス海峡を航行するタンカー=5日、トルコ・イスタンブール(ロイター=共同)

 【イスタンブール共同】黒海と地中海を結ぶトルコの海峡周辺で原油タンカーが滞留し、混乱が生じていると欧米メディアが報じた。先進7カ国(G7)や欧州連合(EU)などが合意したロシア産原油の取引価格の上限を1バレル=60ドル(約8千円)とする制裁が5日始まり、トルコが船舶の保険内容の確認を強化したためとの見方もある。

 トルコ運輸インフラ省は11月、海上交通の要衝となっているボスポラス、ダーダネルス両海峡を通過して原油を運ぶ船舶に対し、保険の有効性やカバー範囲を確認する方針を示していた。

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