暴力団を逮捕…中学生男女がSNSトラブル、組員と不良グループ20人以上が車6台で生徒宅へ 深夜に襲撃

中学生を監禁し暴行 県警、容疑の組員ら11人逮捕

 男子中学生を4時間監禁し暴行を加えたとして、埼玉県警捜査4課、国際捜査課、少年捜査課と蕨署、浦和西署の合同捜査班は7日、生命身体加害目的略取、監禁、傷害の疑いで、いずれも職業不詳、指定暴力団住吉会傘下組織組員の男(25)=新座市栄4丁目、男(25)=蕨市南町3丁目、男(22)=新座市野火止6丁目=を逮捕した。

 県警はこれまでに同容疑で実行役の15~18歳の男女計8人を逮捕。組員ら3人の指示で監禁や暴行などに及んだとみられる。

 逮捕容疑は共謀し、10月2日午前2時40分~同6時35分ごろの間、川口市内の集合住宅に男子中学生(14)を迎えに行き、「話すことがあるから車に乗れ」と普通乗用車の後部座席に乗車させ、さいたま市南区内の駐車場など3カ所に連行。監禁するとともに男子生徒の顔面や体を拳や鉄パイプで殴打するなどの暴行を加え、肋骨(ろっこつ)骨折や鼻骨骨折など3カ月の傷害を負わせた疑い。

 捜査4課によると、男子生徒側と不良グループ側の交流サイト(SNS)上のトラブルから今回の事件に発展したという。主にやりとりをしていた女子中学生(15)が知り合いの組員に報告。組員が不良グループに声をかけ、車6台で男子生徒宅へ向かった。

 同日午前9時20分に男子生徒と親族が「SNSが原因でやられた」と川口署に来署した。防犯カメラの精査などから犯行を特定。現場には20人以上いたが、暴行などに関与した計11人を逮捕した。

 県警は犯行に至った詳しい経緯を調べる。

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