黒岩祐治知事は7日の神奈川県議会本会議で、人工知能(AI)などの先端技術を活用して戦争体験者の証言のデジタル化を進める方針を示した。自民党の河本文雄氏の一般質問に答えた。
知事は戦後77年が経過し「若い世代が先の大戦を現実のものとして想像することは難しくなっている。戦争の記憶を風化させず、伝え続ける環境づくりが重要」と答弁。戦争体験者の証言をAIに学習させ、体験者の姿を画面に浮かび上がらせて若者らに語りかけたり、質問に答えたりする取り組みなど、先端技術の導入を視野に継承への施策を強化するとした。
若者がスマートフォンなどで戦争について学ぶことができるポータルサイトを開設する方針も示した。