週末にかけて 日本海側は不安定な天気 来週は全国的に季節進む 本格的な寒さへの備えを

 

 日本海側はきょう午後も雪や雨の所が多く、北陸を中心に雷を伴う所がある見込み。引き続き、落雷や竜巻などの激しい突風、天気の急な変化に注意が必要だ。北日本の日本海側はふぶきによる見通しの悪化、積雪や路面凍結による交通への影響にも注意が必要となる。太平洋側は晴れる所が多いが、空気の乾燥した状態が続く見通し。

天気変わりやすい

 9日(金)は西から冬型の気圧配置が緩むが、北日本は寒気の影響が残り雲が取れにくい予想だ。午後は東北の日本海側や新潟を中心に、雨や雪の降る所があり、局地的に雷を伴う見込み。また、南西諸島は湿った空気が流れ込み、10日(土)午前にかけて局地的に激しい雨の降るおそれがある。

 なお、雨雲が予想以上に北側に広がった場合、10日(土)日中~夜は四国や紀伊半島、東海にかけて雨の降る可能性がある。

 北~西日本の日本海側は、土日にかけても雨や雪の降る地域が多く、特に11日(日)は北寄りの風が強まる見込み。太平洋側は11日(日)は晴れる所が多いが、上空の寒気などの影響で午後は関東周辺で天気が変わりやすく、にわか雨の所がありそうだ。日曜日の夜は、東京都心でも風が冷たくなる点に注意したい。

寒気たびたび南下 

 来週は14日(水)ごろと、17日(土)以降に、日本の上空に寒気が流れ込む見通し。いずれの寒気でも、西・東日本はこれまでより気温が下がり、日本海側は平地でも雪の降る所がありそうだ。

 

 来週末に南下する寒気はこの時季としては強く、西日本を中心に雪や寒さの面で、強めのインパクトをもたらすかもしれない。北日本以外の地域でも、本格的な冬への備えをしておくと良さそうだ。(気象予報士・高橋和也)

© 株式会社ウェザーマップ