「太陽が落ちてきたっ」米軍機墜落事故の体験者が見た光景は…気がつけば病院、顔などにやけど うるま・川崎小で平和集会

 1961年に旧具志川村川崎(現うるま市川崎)に米軍機が墜落した事故から7日、61年を迎えた。

 うるま市の川崎小学校で開かれた平和集会で、大嶺自勇(67)さん=うるま市=が事故の体験を講話した。大嶺さんは当時、川崎小1年生だった。友人3人と小学校からの下校途中、学校の近くで事故に巻き込まれた。

 「太陽が落ちてきたっ」。誰かがそう叫んだ後、火が見えた。大勢の大人が走っていた様子を覚えている。だがその後の記憶はなく、気がついた時は米軍の病院にいたという。大嶺さんは顔などにやけどを負い、1カ月ほど入院したという。

 大嶺さんは「人間のエゴで基地問題が生まれている。子どもたちには思いやりの心を忘れないでほしい」と語った。

 (古川峻)

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