ブランド化へ 「尾道アサリ」復活目指し 人工干潟づくり 広島

かつて、広島県内有数の産地だった「尾道アサリ」の復活を目指そうと、人工干潟づくりが始まっています。

尾道市東部の松永湾にアサリの人工干潟を造成するための海砂が投入されました。

尾道市が、水産加工会社「クニヒロ」から1000万円の寄付金を受けて事業化したもので、1500平方メートル・15センチ層の干潟を整備します。

5月には干潟の造成区域に土砂が流入するのを防ぐ囲いを作りました。

尾道市によりますと、アサリの年間漁獲量は、ピーク時の1988年にはおよそ1750トンでしたが、現在は10トンを下回っています。

市がおよそ10年前に造成した人工干潟では、徐々にアサリの生育が確認されているということです。

クニヒロ 川崎育造 会長
「なんとか尾道市産のアサリの復活とブランド化を目指したい。持続可能なアサリの養殖ということで、次の世代につなげていけたらと」

今後、地元の漁協などが干潟を管理して、アサリ生産の復活を目指します。

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