納得できない…高校「廃校」撤回を求める声 県立高校再編で「丁寧な説明したと報告?実際は通知発送だけ」

鳩山町議会、鳩山高廃校撤回求め意見書可決

 埼玉県鳩山町議会は12月定例会最終日の7日、県立鳩山高校の廃校撤回を求める意見書を全会一致で可決した。大野元裕知事や高田直芳県教育長ら宛てに提出する。

 意見書によると、10月27日に開催された県教育委員会定例会で、県立高校を再編整備する「魅力ある県立高校づくり第2期実施方策」が審議された。審議の中で鳩山高校と越生高校の統合が承認されたが、新校は越生高校に設置することから、実態は鳩山高校の廃校となる。

 また、「県教育局は所在自治体や教育委員会などに丁寧な説明をしたと報告しているようだが、実際は決定通知を発送しただけで、検討の進捗(しんちょく)や決定された経緯の説明はない」と指摘している。

 このため「地元の意見を聞くこともなく、一方的な決定の発表をすること自体が問題であり、議会としても到底納得できない」とし、越生高校との統合の白紙撤回、鳩山高校の存続を求めている。

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