<札幌アーカイブス1922-2022>㊷ ラグビーW杯初開催 8強に(2019年11月4日15面)

▽2019年11月4日15面=「ラグビーW杯 日本を沸かせた44日間*『一生に一度』 もう一度」

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は2日に閉幕し、南アフリカが3度目の世界一に輝いた。大会前の予想通り実力は拮抗(きっこう)し、3連覇を狙ったニュージーランドは準決勝で敗退。注目された開催国の日本は初めてベスト8に入り、アジア初開催の44日間にわたる大会は、集客面も含めて盛況のうちに幕を閉じた。

 アジア初開催となったラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は、札幌山の手高出身のリーチ・マイケル主将率いる日本代表が初のベスト8入りを果たした。この日の15面は特集面を組み、札幌ドームなどを会場に「日本を沸かせた44日間」を振り返った。

 日本代表は1次リーグで、強豪のアイルランド、スコットランドを相手に「番狂わせ」を起こすなど4連勝。準々決勝で優勝した南アフリカに敗れたものの、かつて劣勢だったスクラムで引けを取らず、「スピード感あふれるラグビーは世界から称賛された」。

 日本代表の活躍で列島は空前のラグビーブームに。日本対スコットランド戦はテレビの瞬間最高視聴率が53.7%(関東地区)を記録。チームスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」は「流行語大賞」に選ばれた。次回フランス大会は来年9月に開幕する。

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