「アクターズ・ショート・フィルム3」主演・中島歩、林遣都、有村架純、井之脇海、窪田正孝ら豪華キャストが発表

WOWOWで2023年2月に放送・配信される「アクターズ・ショート・フィルム3」(日時未定)の、各作品のキャストが決定した。

21年にWOWOWが開局30周年を記念して行なったプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」。その第3弾となる今回も、予算・撮影日数など同条件で5人の俳優が25分以内のショートフィルムを制作し、世界から6000本超のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)のグランプリ、“ジョージ・ルーカス アワード”を目指す。監督は、高良健吾、玉木宏、土屋太鳳、中川大志、野村萬斎が務める。

高良監督作の主演に中島歩、その友人役として染谷将太の共演が決定。中島は「演技のプロである俳優の高良さんに呼んでいただけたことは、とてもうれしいです。従来の監督と俳優という関係性ではできない俳優同士ならでは創作ができるのではないかと楽しみにしています」と期待を寄せ、染谷も「高良組、なんて響きのいい言葉でしょうか。監督と役者という形で現場を共にできるなんて思ってもなかったです。高良さんの唯一無二な包容力と優しさと映画愛が詰まった脚本を握りしめ、ドキドキしながら現場に行ってまいります」と喜びを表す。

玉木監督作で主演を務める林遣都は、「玉木さんは憧れの先輩なので、大変光栄でした。脚本をいただき、準備が進む段階での監督のいろんな構想を聞き、非常にワクワクしました。指名していただいたからには、何としても期待に応えたいという思いでいます」と襟を正す。

土屋監督作は、土屋自身が監督・脚本・主演を務め、ダブル主演で有村架純との初共演が実現。有村は「このような形でお仕事をご一緒できるとは…とても貴重な機会に携わることができ、心からうれしく思います。土屋監督へのリスペクトを忘れず、監督が作りたい世界を十分に理解し、寄り添いながらクランクインまで気持ちを高めていきたいです。また、私自身も学ばせていただけることの多い撮影になるだろうと、大変楽しみにしております」と胸を弾ませる。

中川監督作は主演・井之脇海を筆頭に、板垣瑞生、林裕太と若き実力派俳優がそろった。井之脇は「今回、監督に挑戦すると聞いた時には、期待しかありませんでした。そして、その初監督作品で、一緒に映画を撮ろうと声をかけていただいて、うれしい気持ちでいっぱいでした。現場では、役者ごとに言葉を変えながら的確に導いてくれる、安心して頼れる監督でした」と撮影での様子も伝えつつ、「その言葉一つ一つに、大志くんが役者として感じてきた思いがギュッと詰まっていて、
その瞬間瞬間をかみ締めながら演じました。なので、今回の洸という役は、僕と大志くんの2人で演じたような、そんな不思議な感覚でした。大志監督の目に映る世界の一片が、みずみずしく切り取られた作品になったと思います。完成が楽しみです」と報告。

同じく、中川監督作に出演する板垣は「実際に撮影してみて、中川さんの僕らに話しかける声のトーンが、作品全体のトーンになっている気がしました。それほどに、監督・中川大志さんは作品を引っ張ってくださっていました。監督のすごさ、中川さんのすごさを現場で感じて、一俳優として踏ん張ってる自分の姿が、役で踏ん張ってる時と一緒になった感覚がありました。それも監督として現場で立ってくれていた安心感があったからだと思います」と感謝する。

林も「普段憧れる役者さんとして見ていた中川さんと、まさか監督としてご一緒できるとは。井之脇さん、板垣さんと3人で、ひたすら走って、ひたらすら階段を登って、朝までエネルギーを出し尽くしました。撮影が終わった後に見た、美しい朝焼けを忘れることはありません」と明かし、「現場で中川さんは監督であり、いい兄貴的な存在でもありました。監督と3人の空気感が温かく、今もいとおしく思います。すてきな方々と、恵まれた環境の中で撮影できたことが本当に幸せでした」と、忘れがたい作品となったことを明かす。

そして、萬斎監督作の主演・窪田正孝は、監督との稽古を経て、難易度の高い役に挑む。窪田は「人は弱くて尊い。そして、愚かで醜い。何者にもなれなくて、自分を偽り、何かにすがりもがき苦しんでいる。必然と心に存在する陰を描いた作品。野村萬斎監督の下、稽古をつけていただき、表現方法、役へのアプローチを模索しています。感じたことのない芝居の質感を楽しみながら大切に作り上げていきたいと思っています」と話している。

© 株式会社東京ニュース通信社