尾道の冬の風物詩 デベラ干し 「絶やすことなく続けたい」

尾道の冬の風物詩「デベラ干し」が始まりました。

デベラ干しが行われているのは、広島・尾道市 正徳町にある笹井満雄さんの加工場です。

尾道市沖の燧灘(ひうちなだ)で獲れたタマガンゾウビラメのウロコと内臓を手際よく取り除き、大量の水で洗って荒縄につるします。風通しのよい屋上で5日間ほど干すと、デベラが完成します。

タマガンゾウビラメは、5年ほど前からそれまでと比べて漁獲量が3分の1になっているうえに、大きいサイズが少なくなってきているそうです。

尾道市正徳町では、昔からデベラ作りが盛んでしたが、今では笹井さん一家だけになってしまいました。

笹井さんは、尾道特産のデベラ作りを「絶やすことなく続けていきたい」と話します。

笹井淳二さん
「冬になると、このデベラを楽しみにしているお客さんがいますので、その方たちのためにおいしいものを作ってお届けしたいと思い、がんばってやっています」

デベラ干しは、来年の2月中旬まで行われ、個人向けに発送されるほか、みやげ物店などに出荷されます。

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