「芸術発表の場守りたい」 作家有志ら支援作品展

夢たまごの運営を支援しようと作家有志らが開催しているチャリティー展

 西都市中心部にある芸術作品発表の施設を守ろうと、地元有志らが運営支援のチャリティー展を開いている。展示作品を来場者に販売、売り上げは資金として寄付する。有志らは「貴重な文化振興の場を守りたい」と話している。11日まで。
 施設は同市小野崎の「まちなかギャラリー夢たまご」。空き店舗を活用し妻駅西地区商店街振興組合が運営し、年間を通して美術、手芸などの作家やグループが作品発表の場として利用。年間1万人超の利用者が交流している。
 しかし近年はコロナ禍で一時閉鎖を余儀なくされ、電気代などの負担も大きくなり経営は苦境に。そこで過去5年間の利用者がチャリティー実行委を結成し、絵や写真、洋裁など幅広いジャンルの作品約500点を出品。売り上げを運営資金として贈ることにした。
 同組合の練石友次理事長(73)は「非常にありがたい。今後も持続可能な施設として充実させたい」と感謝。実行委の福島正吉委員長(71)は「西都の文化発信へ重要な場所。行政にも厚い支援を求めたい」と話している。

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