〝新名物〟給食に さかきん発酵鍋の独特の風味味わう 高田特別支援学校

 県立高田特別支援学校は8日、「さかきん発酵鍋」を給食で提供した。上越の〝新名物〟を生徒や職員が味わった。

今回提供した「さかきん発酵鍋」(右手前)はみそ味。メギスのすり身や曲がりネギ、サツマイモなど、具材がたっぷりと入っている

 さかきん発酵鍋は上越市出身で、応用微生物学の世界的権威として知られる坂口謹一郎博士にちなんだ鍋料理で、上越発酵鍋開発普及実行委員会が開発。同市内の飲食店などで提供されているが、今回は同校栄養教諭の内山智子さんがオリジナルのレシピを考えた。
 酒かすをベースに、みそやトマトで味を付ける他、上越産の食材や発酵食品を使うのがさかきん発酵鍋のルール。今回はみそ味とし、メーンの具材にメギスのすり身を使用。上越産の曲がりネギなど野菜をたっぷりと入れ、隠し味には魚醤(ぎょしょう)入りのみそ「メギみそ」を使った。
 同校は12月の献立に鍋料理を多く取り入れている。内山さんはレシピを考えている中で、さかきん発酵鍋の存在を知った。実行委員会に問い合わせ、学校給食で取り入れる許可を得たという。「わくわくしながら作った。地域の偉人を学べるし、教育的な価値がある」と内山さん。21日はトマト味の発酵鍋の提供を予定している。
 給食では汁わんに盛り付けて提供。味わう様子を実行委員会メンバーも見学した。樋木晃一君(高等部3年)は「発酵食品独特の香りやメギスのだし、みその香りがあってとてもおいしい。トマト鍋も楽しみ」と話していた。

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