【日本カー・オブ・ザ・イヤー】日産の軽EV「サクラ」が大賞 軽自動車では初 三菱自の「eKクロスEV」も

大賞に選ばれた日産、三菱の関係者ら。左が「サクラ」=横浜市西区

 日本を代表する自動車の祭典「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の最終選考会が8日、横浜ランドマークホール(横浜市西区)で開催され、本年度の大賞に日産自動車(同)の軽自動車型の電気自動車(EV)「サクラ」が選ばれた。軽自動車が大賞を受賞するのは初めてという。

 共同開発した三菱自動車(東京都)「eKクロスEV」との同時受賞。環境や走行性能の高さに加え、日本の道路事情に見合った使い勝手の良さなどが高く評価された。

 同賞は今年で43回目。2021年11月1日から22年10月31日までに国内で発売された48台の乗用車の中から、自動車評論家やジャーナリスト、レーシングドライバーら60人の投票によって決定した。

 1次選考で得票数の多かった上位モデル「10ベストカー」には、トヨタ自動車(愛知県)、ホンダ(東京都)、スズキ(静岡県)など国内外の大手メーカーの乗用車がノミネート。県内に本社を置く企業からは日産「フェアレディZ」「サクラ」「エクストレイル」、ヒョンデ・モビリティ・ジャパン(横浜市西区)「IONIQ5」、ルノー・ジャポン(同)「アルカナ」が選ばれた。

 このうち、エクストレイルは革新的な技術を備えた車として「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」、サクラは総合的に優れた軽自動車として「K CAR・オブ・ザ・イヤー」を受賞。輸入車の中で最多得票数だったIONIQ5は「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」として表彰された。

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