メッツがキンタナを2年契約で獲得へ 次の補強ターゲットは千賀か

ウィンター・ミーティング最終日となった日本時間12月8日、メッツは今オフ2人目の先発投手の補強に成功した。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、メッツはカージナルスからフリーエージェント(FA)となっていた先発左腕ホセ・キンタナと2年2600万ドルで合意。ジャスティン・バーランダーに続く先発投手の補強となった。メッツは今オフ、ジェイコブ・デグロム、クリス・バシット、タイワン・ウォーカーと3人の先発投手がFAになっており、まだ先発投手の補強は完了していないとみられている。

来年1月に34歳の誕生日を迎えるキンタナはコロンビア出身。昨季はエンゼルスとジャイアンツでプレーしてキャリア初の0勝に終わったものの、今季はパイレーツとカージナルスで合計32試合に登板して165回2/3を投げ、6勝7敗ながら防御率2.93、137奪三振の好成績をマークした。規定投球回到達はカブス時代の2019年以来3年ぶり。防御率2点台はメジャー11年目で初めてだった。

ホワイトソックス時代には200イニング前後を計算できるイニングイーターとして活躍した投手であり、2013~16年に4年連続で200イニングをクリア。2013~19年に7年連続で170イニング以上を投げ、2016~19年には4年連続で2ケタ勝利をマークした。昨季は1勝もできない自己最悪のシーズンとなり、今季は1年200万ドルという格安契約でパイレーツに加入したが、見事に復活。カージナルス移籍後、ワイルドカード・シリーズでは第1戦の先発という大役も任された。

キンタナの加入により、メッツの先発ローテーションはマックス・シャーザー、バーランダー、キンタナ、カルロス・カラスコで4番手まで確定。最後の1枠をデービッド・ピーターソンとタイラー・メギルが争うことになるが、海外FA権を行使してメジャー移籍を目指している千賀滉大に強い興味を示していることが報じられている。1986年以来の頂点を目指すメッツの補強はまだまだ続きそうだ。

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