横浜の小5の5人に1人がヤングケアラー 市が初調査 自覚の割合は低く、潜在化の実態浮き彫り

横浜市役所

 大人の代わりに家族の介護や家事を日常的に担う「ヤングケアラー」について、横浜市が市内の小中高生を対象に初めて実施した実態調査で「家族の世話をしている」と回答したのは小学5年生で20.3%(5人に1人)、中学2年生で13.5%(7人に1人)、高校2年生で5.4%(19人に1人)に上ったことが分かった。このうち、ヤングケアラーと自覚している児童生徒の割合はそれぞれ1割程度にとどまり、潜在化しがちな実態も浮き彫りになった。

 調査は6~7月に公立学校に通う小5、中2、高2の約7万5千人を対象にウェブ上で実施し、約6割に当たる4万5490人が回答した。世話をしている家族が「いる」と回答した子どものうち、自身をヤングケアラーであると思っている割合は小5が8.6%、中2が6.5%、高2が11.0%だった。

© 株式会社神奈川新聞社