9.11テロ犠牲者の補償金分配のため、命に値段をつける難題に挑む弁護士 「ワース 命の値段」公開決定

マイケル・キートンが、2001年の同時多発テロの直後に約7000人もの被害者と遺族に補償金を分配するプログラムを束ねた実在の弁護士、ケン・ファインバーグを演じた映画「ワース 命の値段」が、2023年2月23日より劇場公開されることが決まった。

「ワース 命の値段」は、アメリカを襲った未曽有の大惨事である同時多発テロの発生直後に、約7000人ものテロ被害者と遺族に補償金を分配する国家的な大事業に挑む人々を、実話を基に描いた作品。このプログラムを束ねる弁護士ケン・ファインバーグ(マイケル・キートン)は、「年齢も職種もバラバラの被害者たちの”値段”を、どうやって算出するのか」「彼らの“命”を差別化することは、道義的に許されるのか」など、前代未聞の難題に直面する。被害者遺族それぞれの苦悩と向き合い、厳しい批判にさらされながらも、使命に立ち向かった弁護士たちの2年間の軌跡が描かれる。

原案となった回想録「What is Life Worth?」の著者である弁護士のファインバーグと意気投合したキートンは、主演とプロデューサーを兼任。計算機のようだったファインバーグが、遺族の声に耳を傾けて変わっていく姿を体現している。ほかに、スタンリー・トゥッチ、エイミー・ライアンらが顔をそろえる。監督は、「キンダーガーテン・ティーチャー」で、2018年サンダンス映画祭の監督賞を受賞した女性監督サラ・コランジェロ。脚本は、2008年に書き上げた本作で高い評価を受け、「GODZILLA ゴジラ」などの大作に抜擢されたマックス・ボレンスタインが務めている。

2020年サンダンス映画祭で注目を集めた本作は、、バラク・オバマ元大統領夫妻の製作会社ハイヤー・グラウンド・プロダクションズがいち早く配給権を獲得した。

予告編は、ファインバーグが同時多発テロの黒煙を目撃するシーンから始まる。そして、ファインバーグら弁護士チームは、被害者や遺族たちの憤る言葉を一身に受けながらも、法律家としてできる方法で彼らを救おうと奮闘する姿が切り取られている。あわせて公開されたビジュアルでは、「9.11テロ犠牲者の命をドル換算した男がいた」のコピーとともに、被害者の“命の値段”を背負ったファインバーグの、毅然とした表情が収められている。

【作品情報】
ワース 命の値段
2023年2月23日(木・祝)、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
配給:ロングライド
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