ドジャースがヘイワードとマイナー契約へ 来季の年俸は2200万ドル

カリフォルニア州サンディエゴで開催されたウィンター・ミーティングで目立った動きを見せなかったドジャース。1年後のオフに超大型契約で大谷翔平を獲得するために、年俸総額をぜいたく税ライン以下に抑え、ペナルティの税率をリセットすることを狙っているのではないか、と予想する声も出ている。そんななか、カブスから解雇された33歳のベテラン外野手、ジェイソン・ヘイワードとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったことが明らかになった。なお、来季の年俸2200万ドルはカブスに負担義務がある。

ヘイワードはカブスとの8年1億8400万ドルの契約があと1年残っていたが、カブスでの居場所を失い、「若手の出場機会を確保する」「ヘイワードに別のチームでプレーするチャンスを与える」という2つの目的のために、8年契約の満了を待たずに解雇が決まった。よって、カブスにはヘイワードの年俸を負担する義務が残っており、ヘイワードがメジャー昇格を果たした場合、来季の年俸2200万ドルのうち、ドジャースが負担するのはメジャー最低保証年俸の72万ドルだけである。

ゴールドグラブ賞5度、オールスター・ゲーム選出1度、ワールドシリーズ制覇1度といった実績を誇るヘイワードは、ブレーブスで正右翼手として活躍し、2015年に1シーズンだけ在籍したカージナルスでは自己最高のWAR6.9(ベースボール・リファレンス版)をマーク。その活躍を評価され、大型契約でカブスに加入したものの、カブス移籍後の7シーズンでOPS+が100を超えたのは、短縮シーズンの2020年(129)の1度だけだった。今季は48試合に出場して打率.204、1本塁打、10打点、1盗塁、OPS.556という自己最悪の成績。右膝を痛め、6月下旬の出場を最後にシーズンを終えた。

ドジャースは右翼ムーキー・ベッツ以外の外野のレギュラーが固まっておらず、ヘイワードにもチャンスがあるとみられる。ただし、ぜいたく税ラインまで4500万ドルほどの余裕があるため、何らかの補強に動くことは間違いないだろう。なお、フレディ・フリーマンとはブレーブス時代の同僚であり、フリーマンは自身のインスタグラムを更新してヘイワードのドジャース加入を歓迎している。

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