「バックを盗られた 助けて!」聞いて “ひったくり男” 取り押さえた男性に感謝状 広島

先月、広島市の繁華街で起きたひったくり事件で容疑者逮捕に貢献したとして、飲食店を経営する男性に感謝状が贈られました。

9日、広島中央警察署の増田昌昭 署長から感謝状が贈られたのは、県内でうどん店「つるのおんがえし」・ 焼肉店「カルビ屋 大福」を経営する35歳の船本大仁さんです。

事件は、先月17日、日中の繁華街で起きました。

近くの銀行で用事をすませた船本さんは、「バックを盗られた。助けて」という女性の悲鳴を聞きます。

船本大仁さん
「女性が本当に必死だったので、はだしで追いかけていて、本当に大事なものがあるのかなと思って…。ぼくが行くしかないと思って」

車で追いかけ、事件現場からおよそ500メートル離れた場所で男を取り押さえ、駆け付けた警察官に引き渡しました。

男は、この事件の前の日に廿日市市内で76歳の女性のかばんを奪い、けがをさせた疑いでもその後、再逮捕されています。

船本大仁さん
「自分がその立場(被害者)だったら助けてもらいたいなと思うし、(女性が)とても大事なものを盗られたのかなと思っていたので、それを取り返すことができて、よかったなと思う」

船本さんは、「今後も困っている人がいたら、助けられる人でありたい」と話していました。

© 株式会社中国放送