密輸で押収された絶滅危惧種の「ホウシャガメ」 飼育を委託されたおもちゃ王国で一般公開 岡山・玉野市

絶滅危惧種でワシントン条約で取引が禁止されている貴重なカメ、「ホウシャガメ」が岡山県玉野市のおもちゃ王国で9日から見られるようになりました。

(記者リポート)
「きょう公開された5匹のホウシャガメです。名前の由来となった甲羅の放射状の模様がとてもきれいです」

ホウシャガメは、アフリカのマダガスカルに生息するリクガメの仲間です。甲羅の長さは30~40cm程度で、放射状の模様は個体によって違います。

玉野市のおもちゃ王国では、2021年11月から5匹のホウシャガメを飼育しています。約1年の飼育を経て一般に公開するための手続きが終わったため、9日のお披露目となりました。

(訪れた親子は―)
「(Q.ホウシャガメはどうでしたか?)かわいかった」
「きょう、たまたま来て教えてもらってすごい良かったです。結構、動く動物が好きなんで飽きずに見られますね」

このホウシャガメ、実は、元々密輸で押収されたカメなんです。ホウシャガメは絶滅危惧種で、ワシントン条約で商業目的の国際取引が禁止されています。不法取引で押収されたホウシャガメが、環境省の手続きを経て、環境保護活動をしている一般社団法人「エコロジー・カフェ」に渡りました。その後、おもちゃ王国が飼育を委託されました。

おもちゃ王国は「ホウシャガメを通じて生き物への関心を高めてほしい」と話しています。

(おもちゃ王国/竹内大器さん)
「見た目も動き方も珍しいカメだと思うんですけども、さまざま環境でさまざまな生き物がいるんだなということで、生物の多様性という部分に興味や関心をもってもらえたら」

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