岡山市で季節外れのヒマワリ咲く なぜ冬に?植物の専門家に聞いてみた

季節外れのヒマワリが岡山市で咲いていました。いったいなぜ? 専門家に聞きました。

(記者リポート)
「手元の温度計では14.9℃となっていて冬を感じますが、道路を見てみるとヒマワリが咲いています」

岡山市北区寿町の市道で見つけた一輪のヒマワリ。落ち葉が積もる中で花を咲かせています。

(近所の人は―)
「不思議ですね。なんかちょっと元気もらいます。毎日寒くて布団から出るのも大変なぐらいなので」
「初めて見たときは造花が刺さっていると思った。見たら、本物かなと」

ヒマワリのイメージは夏。一体なぜ冬に咲いているのでしょうか。植物の専門家に話を聞きました。

(重井薬用植物園/片岡博行 園長)
「夏前に種まきをして、何らかの原因で発芽はしたが、夏に花が咲くまで大きくなれなくて、秋になってようやく花が咲けるまでの大きさに成長できた、ということかもしれない」

気象台によると、11月の岡山市の平均気温は例年よりも2℃高く、13.6℃でした。片岡園長は秋に暖かい日が続いたことがヒマワリが咲いた理由だと考えています。

ただ、なぜ夏に咲かなかったのにこの時期に咲いたのか、明確には分からないということです。

(重井薬用植物園/片岡博行 園長)
「なぜか枯れずに生き残って、なおかつ花をつけることができているのはちょっと面白いと思う」

他の可能性としては、2022年の夏に咲いたヒマワリが種を落とし、短期間のうちに新たなヒマワリが咲いたということが考えられるそうです。

いずれにしても、なぜこの場所に一輪だけヒマワリが咲いているのかや、いつから咲いているのかは、近所の人や道路を管理している岡山市に聞いても分かりませんでした。

この不思議なヒマワリ、片岡園長によると、あと1週間ほどは楽しめるのではないかということです。

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