【新型コロナ】神奈川県の高齢者短期入所施設、介護スタッフが高齢者たたく 動画撮影し不適切発言も

コロナに感染した高齢者の入所施設で発生した不適切事案について陳謝する県幹部=県庁

 神奈川県は9日、新型コロナウイルス対応のために開設した高齢者短期入所施設で、介護スタッフが入所者をたたいたほか、無断で入所者を動画撮影して「家族に送ろうか」などと発言していたことを明らかにした。県は高齢者虐待防止法に基づき、入所者の居住自治体に通報した。けがはなかった。

 県によると、11月11日午前0時半ごろ、コロナに感染した高齢者の短期入所施設が開設されている県立さがみ緑風園(相模原市南区)で、女性介護スタッフが90代の男性入所者の足をたたいた。さらに、この入所者を無断でスマートフォンで動画撮影して「家族に送ろうか」などと発言した。

 介護スタッフが看護師とともに入所者を車椅子に移動させようとしたところ、入所者に腹部をけられたといい、「瞬間的にたたいてしまった」と説明。動画はすぐに消去し、発言を含め「よくない行為で反省している」と話している。

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