問題行動ある生徒を「反社会」、生活態度良好は「無印良品」 相模原市立中学で生徒を格付け

相模原市役所

 相模原市立大野南中学校(同市南区)の教諭が「反社会」「非社会」といった問題のある表現で生徒を格付けする資料を作成し、教諭間で共有していたことが9日、分かった。

 市教育委員会によると、資料は来年のクラス分けのため、同校2年の男性学年主任が作成し、2年生を担当する教諭らの間で共有されていた。

 資料では友人とトラブルが多かったり、問題行動があったりする生徒を「反社会」、欠席が多い生徒を「非社会」と表現。さらに、リーダーではないが生活態度が良い生徒を「無印良品」、態度が良くない生徒を「ややマイナス」などと定義していた。

 11月30日に女性教諭が担任クラスの教卓に置き忘れ、生徒が発見して発覚した。同校は説明会を開き、全校生徒や保護者に謝罪。市教委は校長、学年主任、担任教諭に指導を行ったという。

 市教委は「不適切な表現を使ったことを非常に重く受け止めている。再発防止に取り組む」とコメントした。

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