【こりゃ、なんでぇ岡山】岡山ガスの貯蔵タンク(赤磐市鴨前) 丘に立つ巨大な“桃”

丘の中腹に立つ巨大な“桃”のガスタンク

 岡山県内有数の桃産地・赤磐市鴨前地区。一面に広がる桃畑の先にある丘の中腹に巨大なピンクの“桃”が見える。

 岡山ガス(岡山市中区桜橋)が管理する天然ガスの貯蔵タンクだ。直径21メートル、重さ260トン。約1.5キロ南を走る山陽自動車道からも見え、まさに「桃のまち」のランドマークとなっている。

 赤磐市によると、タンクは元々、薄緑一色だったが、「地域おこしに生かしたい」という旧山陽町の依頼を受けて1999年、同社が色を塗り直した。桃をイメージし、薄いピンクに葉っぱの深い緑色をあしらった。

 同地区は環境省の「かおり風景100選」にも選ばれ、春には辺りが鮮やかなピンクの花で染まる。丘にでんと立つタンクとともに写真映えスポットにもなっている。

 同市商工観光課の原征吾主任(34)は「観光バスが高速道路を通りながら案内してくれるほどタンクは有名になった。『赤磐といえば巨大な桃があるところね』と言ってくれる県外の人も多いですよ」と話す。

 アクセスメモ 赤磐市役所から西へ約2キロ。山陽自動車道山陽ICから車で約10分。問い合わせは同市商工観光課(086―955―6175)。

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