横浜・米軍根岸住宅地区の返還作業に遅れ 当初は今月完了予定も新たな時期示されず

日米両政府が返還合意している米軍根岸住宅地区

 日米両政府が2004年に返還合意した米軍根岸住宅地区(横浜市中、南、磯子区、約43ヘクタール)について、返還に向けた原状回復作業に遅れが生じていることが9日、分かった。これまでは今月中の完了を目指すとしていた。地区の返還や地権者への引き渡しは作業完了後となる予定だが、新たな完了時期の見通しは示されていない。

 県や横浜市によると、11月11日に防衛省南関東防衛局から、原状回復作業の完了にはさらに一定の期間を要するとの連絡があった。米軍や作業を受注した業者など関係者との協議に時間がかかったことが原因という。

© 株式会社神奈川新聞社