8年前、ブラジルW杯の「伝説の開幕戦」クロアチアとの試合のスタメン11名

9日に行われるFIFAワールドカップ・カタール2022の準々決勝、ブラジル代表対クロアチア代表。

このカードと言えば、あのFIFAワールドカップ・ブラジル2014の開幕戦であることでも有名。その際には母国の応援を受けたブラジルが3-1と勝利を収めている。

【動画】(※FIFA公式Youtubeに飛んでご覧ください)

今回はその試合でプレーした「8年前のブラジル代表チームのスタメン11名」をご紹介しよう。

GK:ジュリオ・セーザル

ブラジルの名ゴールキーパーであるジュリオ・セーザルであるが、この大会は彼にとって代表での最後の大会だった。

クラブレベルではQPRで2部に降格し、しかもポジションをロバート・グリーンに奪われて出番もない。ワールドカップの半年前にアメリカ・メジャーリーグサッカーのトロントFCに移籍し、なんとか大会のメンバーに招集されることになった。

右SB:ダニ・アウヴェス

今回の大会でもブラジル代表のメンバーとなっている大ベテランのダニ・アウヴェス。このときはまだ31歳で、バルセロナでバリバリ全盛期の活躍を見せていた。

ただ不思議なことにこの大会では不調で、大会中にレギュラーポジションを失うことになった。コロンビア戦で勝利したあとにはハメス・ロドリゲスを慰めた場面で大きな話題になった。

CB:チアゴ・シウヴァ

ダニ・アウヴェスと同じくまだブラジル代表のメンバーとなっているチアゴ・シウヴァ。38歳になってもほとんど衰えを見せずに経験豊かなディフェンスとリーダーシップを見せている。

このクロアチア戦では非常に際立ったプレーを見せ、大会を素晴らしい形でスタート。ただラウンド16のチリ戦でPK戦にまで持ち込まれたときには涙を浮かべており、キッカーにもならず。OBから「精神的に弱すぎる」と批判を受けたことも。

CB:ダヴィド・ルイス

チアゴ・シウヴァとセンターバックのコンビを組んだダヴィド・ルイス。この大会のしばらく前まではキャプテンを務めていたが、アームバンドをパートナーに任せて自由にプレーしていた。

意外なことにこの大会のラウンド16、チリとの試合で決めたゴールが彼にとって「ブラジル代表初得点」であった。そして準決勝のドイツ戦ではチアゴ・シウヴァが出場停止だったためにキャプテンを任され、7失点の大敗を経験してしまった。

左SB:マルセロ

2010年大会はバックアップメンバーに過ぎなかったものの、その後フル代表に定着。マノ・メネゼス監督の下でレギュラーとなり、リオ五輪でもオーバーエイジで金メダル獲得に貢献している。

このクロアチア戦ではなんと前半11分にオウンゴールでネットを揺らし、ある意味大会最初の得点者に。ちなみにこれはブラジルがワールドカップで与えた歴史上初のオウンゴールでもあった。

DMF:パウリーニョ

2013年にトッテナムへと移籍したあと、プレミアリーグでなかなか活躍できずに評価を落としていたパウリーニョ。それでもスコラーリ監督は彼を信頼してメンバーに選び、開幕戦でも先発出場した。

この大会ではフェルナンジーニョとの併用で起用されており、あの7失点したドイツ戦ではハーフタイムから出場している。

DMF:ルイス・グスタヴォ

バイエルン・ミュンヘンやヴォルフスブルクで活躍した守備的MF。ルイス・フェリペ・スコラーリ監督が率いたコンフェデレーションズカップで安定したプレーを見せたことにより信頼を獲得し、ブラジル代表に定着した。

このワールドカップまでしばらくすべての試合にフル出場していたが、警告累積でコロンビア戦のみ欠場することに。そして2015年のコパ・アメリカは膝の怪我でプレーできず、フレッジやカゼミロに入れ替わっていった。

AMF:オスカル

『NEXTカカ』と呼ばれた天才アタッカー。インテルナシオナウで大ブレイクし、2012年にはチェルシーへと移籍してプレミアリーグでも活躍。ブラジル代表でも中心的な役割をこなすようになったが、この大会は彼にとってのピークだった。

2015年には怪我のためにコパ・アメリカへの出場を逃し、2017年には若くして中国リーグへと移籍。その後も少しだけ代表に呼ばれたが、以降は国際舞台での活躍は見られなくなった。

右WG:フッキ

かつて川崎フロンターレや北海道コンサドーレ札幌、東京ヴェルディでプレーしたフッキ。「Jリーグムリ」と言い放ったあとでFCポルトへと移籍し、欧州で力を見せたことからブラジル代表に定着した。

2013年のコンフェデレーションズカップで全試合に出場して信頼を獲得し、この大会でもレギュラーに。ラウンド16のチリ戦ではPK戦で失敗してしまったが、チームメイトに助けられてベスト8に進出。

左WG:ネイマール

当時はまだ22歳だったネイマール。2013年にバルセロナへと移籍し、ルイス・スアレスやリオネル・メッシとともに世界最高の3トップを形成していた。

このクロアチア戦ではルカ・モドリッチに肘打ちをして警告を受けた場面が話題に。そして準々決勝のコロンビア戦ではフアン・カミロ・スニガのタックルによって背中を強打し、骨折で大会を去ることになってしまった。

FW:フレッジ

現在マンチェスター・ユナイテッドにいる守備的MFではなく、ストライカーのフレッジ。リヨンで活躍したあとブラジルに戻っていたが、フルミネンセで安定したプレーをし、この代表ではレギュラーとして起用された。

[__【写真】「タトゥーを入れていないサッカー界最強のスター10人」__](http://qoly.jp/feed/ https://qoly.jp/2021/01/21/10-players-without-tattoos-iks-1)

このクロアチア戦では69分にかなり疑わしいファウルゲットでPKを獲得し、これがネイマールの逆転ゴールになった。ただこの大会ではあまり調子が良くなかったため、ブラジルの観客からもブーイングを受けることに…。そして大会後それを不満に思ったことから突如代表引退を表明している。

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