調停前ボーナスが確定 最高はWソックス・シースの245万7246ドル

今年3月に合意した新しい労使協定において、年俸調停権取得前の若手選手に対し、成績やアウォード投票結果に応じてボーナスを支給する新制度が導入された。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、100選手にボーナスが支給され、そのうち11選手は100万ドル以上をゲット。メジャー最低保証年俸が70万ドルであることを考えると、若手選手にとって非常に大きな収入だ。最高額はディラン・シース(ホワイトソックス)の245万7426ドルだった。

この新制度は、ボーナス用のプール金5000万ドルを選手の成績やアウォード投票結果に応じて配分・支給するというものである。「成績」の部分については、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会の合意のもとで算出された独自の総合指標「WAR」が用いられる。成績上位の選手に対して3875万ドル、アウォード投票上位の選手に対して1125万ドル、合計5000万ドルが支給された。

100万ドル以上のボーナスを得た11選手は以下の通り。

ディラン・シース(ホワイトソックス)245万7426ドル
ヨーダン・アルバレス(アストロズ)238万1143ドル
アレック・マノア(ブルージェイズ)219万1023ドル
ザック・ギャレン(ダイヤモンドバックス)167万875ドル
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)155万850ドル
マイケル・ハリス2世(ブレーブス)136万1435ドル
エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)135万4962ドル
アンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)130万8805ドル
アドリー・ラッチマン(オリオールズ)117万7555ドル
カイル・タッカー(アストロズ)114万6555ドル
スペンサー・ストライダー(ブレーブス)107万7294ドル

このほか、ウィル・スミス(ドジャース)とライアン・ヘルズリー(カージナルス)の2人も100万ドルにわずかに届かない程度のボーナスを得た。また、ショーン・マーフィー(アスレチックス)とトミー・エドマン(カージナルス)の2人は70万ドル以上のボーナスを獲得した。

50万ドル以上のボーナスを得た選手はほかに11人おり、スティーブン・クワン(ガーディアンズ)、ボー・ビシェット(ブルージェイズ)、アレハンドロ・カーク(ブルージェイズ)、ネスター・コルテス(ヤンキース)、ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)、シェーン・マクラナハン(レイズ)、カル・ローリー(マリナーズ)、ドールトン・バーショ(ダイヤモンドバックス)、ニコ・ホーナー(カブス)、トリストン・マッケンジー(ガーディアンズ)、トニー・ゴンソリン(ドジャース)という顔ぶれ。なお、ボーナスを獲得した選手には日本時間12月24日までに各球団から支払いが行われ、そのあとコミッショナー事務局から各球団への払い戻しが行われることになっている。

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