〈動画あり〉西武・滝澤夏央選手応援ソング 上越ゆかりの2人が作成 喬城さんと入内島さん プレーぶりなど歌に

 プロ野球(NPB)の埼玉西武ライオンズ、滝澤夏央選手(19、関根学園出)を応援しようと、上越ゆかりの2人がイメージソングを作成した。SNSに動画をアップし、ファンや関係者らの耳に届けている。歌集『起点・糸魚川』を出版している群馬県高崎市の歌人、喬城(たかしろ)奈緒海さん(53)が作詞し、上越教育大出身で群馬県太田市のミュージシャン、入内島(いりうちじま)詩織さん(29)が作曲と歌を担当している。

滝澤選手の応援ソングを作成した喬城さん(右)と入内島さん(提供写真)

 喬城さんは4年前、北陸へ旅行した時に高速道路の途上で「糸魚川静岡構造線 フォッサマグナ」の看板と遭遇し、心を奪われた。2年後、初めて糸魚川市を訪れ、フォッサマグナの壮大な歴史に驚愕(がく)。1カ月後に再訪し、同構造線の断層露頭と念願の対面を果たした。その感動を中心に、糸魚川の自然や文化などを題材にした「五行歌(ごぎょうか)」の歌集を2021年に発刊した。
 野球は小さい頃から好きで、熱狂的パ・リーグファン。滝澤選手が糸魚川の隣の上越市出身と知り、興味を抱いた。以前から「いぶし銀」のようなプレーヤーが好みといい、小柄ながら走攻守に躍動する滝澤選手のプレーに目を奪われ、応援ソングを作った。
 題名は「夏央」を直訳し、「Mr.midsummer」。歌詞では「君の笑顔を陽射しが追う」「飾りない輝き」「永遠の太陽」「そこにいるだけで華やぐ」「インフィールド、華麗なディフェンス」「ダイヤモンド、果敢なオフェンス」「時代(とき)の真ん中、立つのは今だ」「グラウンドの光よ、君へと集まれ」などと、滝澤選手のひたむきな姿勢やプレーぶりを評し、エールを送っている。
 喬城さんは「ご本人が気に入ってくれ、来シーズン以降の登場曲に採用してもらえるとうれしい。打者の登場曲は約10~15秒しか流れないため、快く打席に送り出せるように、短くもインパクトを与えるようなサビにこだわって歌詞を紡いだ。ぜひ皆さんも覚えてほしい」と思いを表す。入内島さんは「喬城さんの思いに合わせ作曲した。上越から若いプロ選手が出ているので注目したい」とし、「上越に知り合いがいるので、上越の方々にも動画を視聴していただきたい」と話している。
 今後、動画を球団に送る予定にしている。

◇応援ソングの動画

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