美作大生 ごはんコンテスト最高賞 地元産品でレシピ 岡山らしさ発信

全国大会で赤酢などを手にプレゼンテーションする(左から)牧原さん、住吉さん、村上さん(美作大提供)

 郷土料理をアレンジしたレシピを競う「第5回タニタごはんコンテスト」の全国大会に出場した美作大(津山市北園町)のチームが、最高賞のグランプリを獲得した。ばらずしをメインに地元産品をふんだんに使ったメニューで“岡山らしさ”をアピール。初の栄冠にメンバーは「岡山の魅力と文化をしっかり発信できた」と喜んでいる。

 コンテストは健康計測機器メーカー・タニタ(東京)などが主催し、郷土料理を健康に着目して現代風にアレンジしたレシピを募集。全国から集まった84チームのうち、書類選考を通過した15チームが11月20日、東京であった決勝のレシピプレゼンテーションで味やアレンジ、PR力を競った。

 同大チームは共に食物学科2年、牧原直太朗さん(20)と村上柚花さん(19)、助手住吉友香さん(33)で構成。真庭市産の赤酢や津山市産黄ニラを使ったばらずしのほか、浅口市名産のそうめんの切れ端「バチ」を入れたバチ汁、岡山県名産ブランド桃太郎トマトのデザート「淡雪かん」で挑んだ。

 メンバーは、食材や郷土料理の歴史などを紹介するプレゼンテーションに磨きをかけようと事前に赤酢の工場を見学。当日は、実際に赤酢を手にスライドを使って調味料や地元産品の食材、減塩の工夫を説明し、審査員から発表内容の分かりやすさや料理の味、アレンジ力の高さなどで高評価を受けたという。

 同大からは昨年に続き2度目の出場で達成した快挙。牧原さんらは「コンテストに向けてレシピや発表内容でいろんな工夫をしたことが良い経験になり、全国大会で各地の郷土料理も知ることができた。その上グランプリに選ばれ、本当にうれしい」と話している。

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