400キロ上空へ、届けエール さいたまからISSの若田さんへ 165人、ペンライト振り「頑張って」

屋上公園からISSに向かってペンライトを振り、若田さんにエールを送る参加者ら=8日、さいたま市大宮区の大宮西口DOMショッピングセンター

 さいたま市大宮区の宇宙劇場で8日、現在国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士若田光一さん=同市出身=の活躍を願いさいたま市からエールを送ろうと、特別イベント「ISSの若田さんに手を振ろう!」が開催された。親子連れや関係者ら165人が参加した。

 地上から約400キロ上空で地球を周回するISSは、気候などの条件がそろうことで地球から光の点として肉眼で観望することができる。観望できる数分の間、ISSに手を振って若田さんを応援しようと、同市教委が主催した。

 参加者らは同劇場のプラネタリウムで若田さんの特別番組やメッセージ動画を視聴後、ISSの軌道や観望の仕方について同劇場のスタッフから説明を受けた。その後、大宮西口DOMショッピングセンターの屋上公園に移動し、ISSの観望予定時刻10秒前からカウントダウンをスタート。この日は天候にも恵まれ、ISSの光が上空に見えると、参加者は事前に配布されたペンライトを大きく振りながら「若田さん頑張って」とエールを送っていた。

 参加した小学2年冨田琉葦さんは「ISSの光をすぐに見つけることができた。若田さんに頑張ってほしいという気持ちで手を振った」。父親の敏弘さんは「こんなにはっきりと見えるものだとは思っていなかった。良い思い出になった」と笑顔を見せていた。

 後日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)を通じて、イベントの開催を若田さんに報告するという。

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