山口茜がワールドツアーファイナル優勝 決勝で戴資穎にストレート勝ち、バドミントン女子単

山口茜

 バドミントンのワールドツアー(WT)ファイナル最終日は12月11日、バンコクで女子シングルス決勝が行われ、世界選手権2連覇中の山口茜(福井県立勝山高校出身、再春館製薬所)が戴資穎(たいしえい)(台湾)を2-0で破り、優勝を果たした。

 東京五輪金メダルの陳雨菲(ちんうひ)(中国)を2―0で破った山口は、決勝戦でも力を見せつけた。第1ゲームは序盤にリードを許したが、9-9と追いつくと、その後は一度もリードを許すことなく21-18で先取。第2ゲームも14-14から4連続得点で突き放した。粘る相手に20-20とジュースに持ち込まれたが、2連続得点で勝負を決めた。

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 山口は今年、3月の全英オープンで初優勝を飾り、4~5月にマニラで行われたアジア選手権で準優勝。快進撃は止まらず、8月に東京で開かれた世界選手権で女子シングルスの日本勢として初めて2連覇を達成。翌週のジャパン・オープンも優勝して2週連続で国際大会を制するなど活躍した。世界バドミントン連盟(BWF)が今月5日に発表した今季の表彰選手で、女子の年間最優秀選手にも選ばれている。

 WTは2018年、スーパーシリーズ(SS)やグランプリ(GP)が統合されて始まった大会で、ファイナルで年間王者を決める。山口はファイナルには20年以外出場し、すべて4強どまりだった。17年のSSファイナルでは優勝している。

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