新見市の観光パンフレット最高賞 日本地域情報コンテンツ大賞

日本地域情報コンテンツ大賞で観光庁長官賞に輝いた新見市の観光パンフレット

 全国の情報誌や動画などを対象にした「日本地域情報コンテンツ大賞2022」(日本地域情報振興協会主催)の観光部門で、新見市の観光パンフレットが最高賞・観光庁長官賞に選ばれた。

 同大賞は、地域の魅力を伝える質の高いコンテンツをたたえることで、活性化や観光振興につなげる狙い。地方創生やビジネスモデルといった13部門があり、観光部門には各地の自治体や観光協会、企業などから36媒体の応募があった。全部門を通じ、岡山県内で最高賞を受けたのは同市のみ。

 パンフレットは5月に発行。18ページで、A4判とB5判の2種類ある。観光客が周遊しやすいよう市内を六つのエリアに分け、国天然記念物・鯉が窪湿原、県天然記念物の鍾乳洞・井倉洞と満奇洞、いぶきの里スキー場といったスポットを紹介。千屋牛肉やピオーネ、キャビア、ワインなど地元が誇るグルメもPRしている。

 各スポットやグルメにはQRコードを載せ、スマートフォンで読み取ると営業時間や購入可能な施設などが分かるよう工夫しており、審査で「観光客の来訪意欲を高め、滞在中の満足度の向上、消費機会の拡大につながる」と評価された。

 市商工観光課は「新見の良さを知ってもらおうと、観光客の目線で作成した。受賞を機に、誘客に弾みがつけば」としている。パンフレットは市役所や県内の観光案内所、県大阪事務所、東京にある県のアンテナショップなどで配布しているほか、市ホームページでも公開している。

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