元世界王者・田中が判定勝ち ボクシング、4階級制覇再挑戦へ

10回、ヤンガ・シッキボ(手前)を攻める田中恒成=武田テバオーシャンアリーナ

 世界ボクシング機構(WBO)で3階級を制した元チャンピオンの田中恒成(畑中)が11日、名古屋市武田テバオーシャンアリーナでWBOスーパーフライ級4位のヤンガ・シッキボ(南アフリカ)と10回戦を行い、3―0で判定勝ちした。

 2回に左まぶたを切ったが、以降は試合を優位に進めた。距離を詰めボディーブローでスタミナを消耗させた。試合後は「倒せずに悔しい。明確に勝てたことは良かった」と話した。

 2020年12月に井岡一翔(志成)に敗れ、世界4階級制覇を逃した27歳。来年に世界王座に再挑戦する意向を示し「強くなった自信はある。4階級を制覇する」と意欲的だった。

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