大井町長選 小田氏が再選 「協働のまちづくり」に評価

駆けつけた支援者や家族とともに万歳する小田氏(中央)=11日、大井町金子の選挙事務所

 任期満了に伴う大井町長選は11日投開票され、無所属で現職の小田真一氏(69)が新人で元町議の鈴木武夫氏(70)を破り、再選を果たした。投票率は38.75%で、前回(2018年)の町長選から9.62ポイント下落し、過去最低を更新した。

 小田氏は行政が住民や民間業者と連携する「協働のまちづくり」を掲げ、町内自治会との窓口となる自治会担当職員制度の創設など、1期4年の実績を強調。保育施設で紙おむつを回収するリサイクル事業や、子育て支援センターの建て替えによる新たな多世代交流施設の建設などを訴えた。 

 小田氏の陣営には保守からリベラル層まで幅広く支援者が集まり、「オール大井」として草の根の選挙戦を展開。現職としての知名度に加え、手厚い子育て支援策などの実績をアピールして手堅く支持を固めた。

 鈴木氏は町立小中学校の給食無償化などを掲げたが、支持は広がらなかった。

 当日有権者数は1万4576人(男7197人、女7379人)。

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