球界屈指の名手・キアマイアー ブルージェイズと契約合意との報道

日本時間12月11日、ブルージェイズがレイズからフリーエージェント(FA)となっていた名手ケビン・キアマイアーと契約合意に至ったことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者など、複数の米メディアが伝えた。キアマイアーはレイズから年俸1300万ドルの球団オプションを破棄され、FAとなっていたが、ブルージェイズと合意した契約条件は現時点では不明。長年、敵として戦ってきた同地区のライバル球団でセンターのレギュラーを務めることになりそうだ。

現在32歳のキアマイアーは、今季レイズで63試合に出場して打率.228、7本塁打、22打点、6盗塁、OPS.650を記録。10年間のメジャー生活をレイズ一筋で過ごし、ゴールドグラブ賞を3度受賞しているように、球界屈指の守備力を誇る名手だが、故障が非常に多く、規定打席をクリアできたのは2015年の1度だけである。それ以降の7シーズンでは、2019年の480打席が最多。400打席を超えたのも2016年(414打席)、2017年(421打席)、2019年の3度しかない。

データサイト「ファングラフス」によると、キアマイアーは中堅手として通算DRS(守備防御点)134を記録。これはアンドレルトン・シモンズ(遊撃で201)、エイドリアン・ベルトレイ(三塁で200)、ヤディアー・モリーナ(捕手で184)、ノーラン・アレナド(三塁で155)、ジェイソン・ヘイワード(右翼で146)、アルバート・プホルス(一塁で138)に次ぐメジャー歴代7位の数字であり、しかも上位6選手がいずれも10000イニング以上出場しているのに対し、キアマイアーは7000イニング未満でこれだけの数字を積み重ねている。

守備固めとして起用するには惜しい存在であり、少なくとも対右腕時にはセンターのレギュラーとして起用されるだろう。「ロースター・リソース」はサンティアゴ・エスピナルとキアマイアーがプラトーンを組み、対右腕時に二塁ウィット・メリフィールド、中堅キアマイアー、対左腕時に二塁エスピナル、中堅メリフィールドという布陣になることを予想している。

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