山岳で遭難した登山者をヘリコプターで救急搬送することを想定した神奈川県警の救助訓練が6日、横浜市金沢区の横浜ヘリポートで3年ぶりに行われた。県警航空隊や小田原署、厚木署などの山岳救助隊員ら21人が参加。航空隊員がワイヤで降下し、要救助者と見立てた人形をバスケットストレッチャーに乗せてヘリにつり上げるホイスト救助の一連の流れを確認した。
昨年はヘリによる山岳救助の出動は13回で、そのうち6回が実際の活動にまで至った。地域総務課の担当者は「気象状況や周囲の環境がそろわないとヘリでの救助は難しい。訓練で経験を重ねることが大事になる」と意義を強調した。
県警によると、今年起きた山岳遭難は昨年をすでに上回る139件、162人に上る。県警は「低山だからといって、気安く考えないでほしい」と適切な装備と計画的な登山を呼びかけた。